松葉ガニ・セコガニについて
- 松葉ガニとセコガニどちらがおススメですか?
どちらもおススメですが、これは好みの問題です。松葉ガニは雄(オス)で個体が大きいので、身肉やカニ味噌の食べ応えはあります。一方、雌(メス)のセコガニは、個体は小さいですが、内子・外子・卵巣などの濃厚な味が特徴です。
私たち漁師の中では、セコガニの人気が高い様に思います。あと世界的に見ても、卵を持つメスのカニの
漁獲を許可する国は少ないので、将来的に規制がかかって食べられなくなる前に一度、食べて頂きたいです。- 訳ありセットのカニはタグ付きのカニと比べて美味しくないのですか?
同じ松葉ガニですので、味はまったく変わりません。ただ足がすべてそろっていないというだけです。足が折れていないカニはブランドタグが付きお値段が跳ね上がります。私たち漁師は、松葉ガニの足を落とさせない様に気を遣いながら丁寧に取り扱いますが、どうしても網を揚げる段階で足が折れたり、とれたりします。
また防御本能のひとつで網を揚げる水圧やストレスで自ら足を落とす習性もございます。足がとれたカニは
ブランドタグが付けられなくなり値段が落ちていきます。この足のとれた松葉ガニをお求めやすくご提供させて頂いております。- 訳ありセットのカニの大きさや枚数の違いがよくわかりません
基本的に足折れの訳あり松葉ガニですので、その日の水揚げ状況により大きさや枚数が変わります。
大きな松葉ガニの水揚げが多い日であれば、入る枚数が少なくなりますし、小さな松葉ガニが多い日であれば、入る枚数が多くなる場合もございます。日によっては、訳あり松葉ガニの水揚げすらない日もございますからご了承ください。- 訳ありセットの中に、折れた足は入っているのですか?
網を揚げる途中で既に足がとれたり、折れたりしていますので、とれた足は入っておりません。
セリにかける段階でも既に足はございません。- 訳ありセットをご贈答用で贈りたいのですが・・・
一般的なご贈答用(お取引先や上司や恩師など)には不向きかと思います。しかし、
気心のしれた友人や知人・身内であれば、みなさんにご利用頂いておりますのでご安心ください。- 自分で簡単に茹でたり、調理したり出来ますか?
カニと同梱いたします「㊙漁師レシピ」をお付けいたします。カニの茹で方、カニの捌き方、カニ刺しなどの各調理方法まで丁寧に解説しております。レシピを参考にして、みなさん、簡単に調理されていますのでご安心ください。
- 茹でたカニが黒くなってしまいましたが・・・
お届けしたレシピにもご説明していますが、カニの茹で時間が足りないのが主な原因です。
よく勘違いされているのは、沸騰する前からカニを入れている場合が多いです。 沸騰するまでの
時間差が出来て、結局、茹で時間が少なくなっています。 あとカニが重なっていた事が
原因で茹で方があまかったのかもしれません。見た目は悪いですが黒くなっても味は変わりません。
またキチンと茹で上げても、冷蔵保管で4日目ぐらいから、酸化により黒くなっていきますので、
早目にお召し上がり下さい。- 当日に調理が出来なくなったときの保存方法はどうすればいいですか?
一番良い保存方法は、発泡スチロールに氷を敷いて、カニを冷やす方法です。
簡単に言えば、お届けした発泡のままの状態を保つ事です。
もちろんフタをキチンとしめ密閉し、 温度と湿度を一定に保ちます。一般の消費者の方が勘違いされているのは、 「とりあえず、冷蔵庫にいれておけば、大丈夫」という考え方は、カニの鮮度を低下させます。 特に、「冷凍保存すれば、味と鮮度が数カ月もつ」という考え方も間違いです。
確実に、カニ本来の風味は失われていきます。一般家庭の冷蔵庫は、どうしても開け閉めの回数が多いので、その度に冷蔵庫の中の温度が上下します。 カニや魚は一定の温度で保ち続けなければ、鮮度管理が十分に出来ません。基本的には、生の生鮮食品ですので、早めの消費を心がけて頂きたいです。- 到着してから何日まででしたら、お刺身で食べる事が出来ますか?
基本的にはお刺身はお届け2日以内で、それ以降は茹でる・焼くなどの火を通す調理方法がおススメしています。キチンと「冷蔵保存」して頂ければ、4日目までは本来ならお刺身で食べて頂く事が出来ます。
- 今年も年末の最終でお届けしていただきたいのですが・・・
2020年度の年末の最終お届けは、28日(月)・29日(火)頃の予定です。最終のセリの状況によっては30日(水)になるかもしれません。ただ毎年、クリスマス寒波や年末寒波などで最終お届けが前倒しになる事もございます。海の時化状況と漁獲量により、最終のセリ日(お届け可能日)が決まりますので、ご了承ください。
21日(月)以降になれば、年末お届け価格や水揚げ状況がある程度、把握できると思いますので、
その頃にご注文・お問い合わせください。 あと24日(木)前後には、毎年、注文が殺到して注文自体を
早目に締め切りますので、ご注意ください。- カニの甲羅に寄生虫みたいなものがついていますが?(カニビル)
それは「カニビル」と言いまして、カニの表面の甲羅に寄生しています。カニの中身・味には
影響いたしませんので、ご安心ください。取り除いて捨てて下さい。カニの甲羅に付着しています
黒い斑点は、カニビルの卵です。カニビルやカニビルの卵が多いカニの方が、カニの身入りや品質が
良いとされ、水揚げ時のカニの品質確認の目安のひとつとしても活用しています。- ロシア産、カナダ産のズワイガニと何が違いますか?
根本的にカニの種類が違います。カニ自体の風味・旨みも違います。 外国産の冷凍物も近年、冷凍技術の進歩に伴い、以前のモノよりは品質は上がっているかと思います。ただカニ自体の風味・旨みを補うために付属する「カニの出汁の素」「特製ダレ」が付いてきます。これらはカニエキスなどが入った人工添加物です。このカニエキスの添加物の味を本物のカニの味だと勘違いされている方が多いかと思います。まずはご自身の舌で本物の味をぜひ確かめて下さい。
- 越前ガニと松葉ガニはどちらが美味しいですか?
この呼び名は、日本海で獲れる「ズワイガニ」の総称で、各地域により呼び名が違うだけです。同じ海域から漁獲されるので、味に差はございません。私も各地域のブランドガニを取り寄せ、試食いたしましたが、違いを見つける事はできませんでした。むしろブランド名ではなく、取り扱う船や販売店の目利きや企業姿勢で選ぶ方が正解かと思います。特に「越前ガニ」は日本海で獲れる「ズワイガニ」のトップブランドである事と新幹線開通により需要が高まっています。そのため、他の地域のブランドガニよりも平均で約1万円前後の高値が付けられています。北陸の業者さんが山陰地方の松葉ガニを安く買い占め、越前ガニとして販売されている現状を目の当たりにすると、同じ味で比較的値段が安い「松葉ガニ」を購入する方がお得かと思います。
- 身がスカスカの松葉ガニが入っていたりしませんか?
一般的によく言われるのは、ロシア産やカナダ産の冷凍ズワイガニかと思われます。
松葉ガニでも1月20日から解禁になります脱皮直後の「若松葉ガニ」は身入りが悪いです。
その分、お値段もお安いですが、当社では、サイト上販売しておりません。
当社でご注文頂けますのは、本物の松葉ガニですので、ご安心くださいませ。- 送って頂けるカニは弁慶丸が獲ったカニですか?
弁慶丸は漁獲しておりません。松葉ガニは国が管理する特定大臣許可漁業でしか漁獲が出来ません。弁慶丸は鳥取県が管理する知事許可漁業の小型底曳きの沿岸漁師です。僚船の沖合底曳き船が水揚げした松葉ガニやセコガニをキチンと目利きし販売しております。
- どうして茹でたカニを販売しないのですか?
基本的に、当社はただ売る為だけに漁師直送をしている訳ではございません。
「日本の魚食文化の再生を通して、家族の絆をつなぎ直す」という事が弁慶丸のミッションです。
カニに限らず、魚もそうですが、さばいたり、調理したりする過程も含めて、「弁慶丸とれたて直送便」
をご提供させて頂きたいのです。カニや魚に何か手を加えたり、加工したりするという事は、しなければならない「理由」があるからです。端的に言いますと、鮮度が落ちたカニや魚の可能性が高いという事です。
「新鮮なカニだけを、熟練の浜ゆで職人が丹精にゆで揚げました!」という売り文句。 よく聞く、よく目にする言葉ですが、その光景を見た事がありません。ですから、このような環境の中で、あえて「茹でたカニ」を販売したくないのです。「弁慶丸とれたて直送便」は、活きているカニを真水で〆る作業から始めて頂きたいのです。それが生き物から命を頂くと言う事です。