ソイの仲間(真ゾイ) - 弁慶丸

西潟正人の魚道場

ソイの仲間(真ゾイ)

2020.03.30

ムラソイなど

日本各地の岩礁地帯にいて、黒っぽくて厳めしいカサゴのように見られる。その名はソイ、クロソイとムラソイと真ゾイが代表選手か。美味しいことでは有名で、釣り人が大喜びする魚は市場価値もかなり高い。知る人は「ソイ!?」と、目を瞠るほどの魚なのだ。慎重に料理して、食するとしよう。

 

 

クロソイ

西日本の釣り人が「真ゾイ」と言うと、本種を指すことが多い。茶色がかったり黒っぽかったり、色彩模様には変異がある。

ムラソイ

斑紋や体色に変異が多く、分類は未だ流動している。スズキ目メバル科ソイ属として覚えておこう。

①ウロコは体表が濡れているうちに、素早く掻き落とす。

②エラ口から包丁を入れて、腹を開く。

③卵巣をつぶすと、無数の卵子が流れ出る。胎生なので、小さな1粒がみな魚の恰好をした胎児である。

④胃袋も開いて洗い、水気を拭き取る。湯通してから細く刻み、刺し身に添えてもよし。

⑤胸ビレ際から包丁を入れ、背ビレ際を切っていく。

⑥腹側から片身を開く。

⑦片身の腹骨を削ぎ切る。

⑧皮を引く。

⑨血合い骨に沿って、腹身を取る。

⑩血合い骨を切り取って、片身を2本のサクにする。

⑪輝くような、ソイの刺し身。

⑫残った片身は、鍋に昆布をしいて煮つけにする。

 

⑬ソイの煮つけは、冷めても旨い。