真鯛
2020.03.27
マダイ
日本人なら、魚の王者に異論はあるまい。日本記録は1㍍を優に超えるというが、高級感は40㌢前後、2㎏くらいの姿にある。ただし、600㌘でも負けない味わいが、タイの中でも真ダイと言わしめる所以であろう。刺し身はもとより煮物焼き物、骨湯に至るまで、まさに骨の髄までしゃぶり尽くしたい。
①真ダイこそ、1匹丸ごと買って損はない。
②ウロコは魚体が濡れているうちに、素早く掻き落とす。
③腹を開いたら、エラごと腹ワタを取り除く。卵巣などは煮物にする。
④血合いを切って水洗いしたら、水気を拭き取る。頭部は胸ビレ際から、肛門の位置まで大きく落とす。
⑤頭部は2つ割りして、塩焼きにする。
⑥中骨に沿って三枚に下ろす。鳴門骨と呼ばれる瘤に、包丁がぶつかることがある。特に意味はないが、ラッキーと思っていい。
⑦腹骨を削ぎ切る。
⑧皮面を湯引きして、冷水に取る。
⑨血合い骨を切り取って、片身を2本にサクにする。
⑩湯引きの刺し身。
⑪熱い番茶を注いで、鯛茶漬け。
⑫頭部の潮汁は、酒のサカナにも。
⑬小ダイは塩焼きにしてから、洗米と炊き込む。
⑭骨を丁寧に取り去って、鯛飯を召し上がれ!